2016年11月29日

オリヴァー・ネルソン/The Blues And The Abstract Truth (邦題「ブルースの真実」)

11月最後の夜明けのジャズ,今朝はオリヴァー・ネルソンの「ブルースの真実」です。

ブルースの真実.JPG

インパルス1961年2月23日録音,プロデューサー:クリード・テイラー,録音:ヴァン・ゲルダー
オリヴァー・ネルソン作・編曲,as,ts,エリック・ドルフィーfl,as,フレディー・ハバードtp,ジョージ・バーロウbsax,ビル・エヴァンスp,ポール・チェンバースb,ロイ・ヘインズds

マイルスの「カインド・オブ・ブルー」が1959年録音ですから,それから間もないこの時期に録音されたこのLPは,新しいジャズの道を拓いた記念碑的1枚とも言われています。

オリヴァー・ネルソンは,日本でもなじみが深く,シャープス・アンド・フラッツに編曲を提供していたことを思い出しました。

A面1曲目「ストールン・モーメンツ」は,日本のバンドも演奏しましたが,ネルソンの響きに驚いた記憶がよみがえりました。

エリック・ドルフィー,フレディー・ハバードが素晴らしい。
そして,ビル・エヴァンス,ポール・チェンバース,ロイ・ヘインズのリズムセクションも。
オリヴァー・ネルソンの編曲術のとりこになってしまいます。

「ブルースはつねにジャズのバックボーンをなしてきたーこれは真実である。(油井正一氏)日本盤ライナー」
若くして亡くなったオリヴァー・ネルソンのジャケット写真は,仏像のように見えます。

青森市は,昨夜から大雪注意報が出ており,10㎝ほど積もりました。いよいよ冬到来です。
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2016年11月27日

ソニー・クリス/サタデー・モーニング

日曜日の朝にサタデー・モーニング。
昨日でなくてよかったかな。あまりに決まりすぎるようで恥ずかしい。

しばらく,’50年代から’60年代初めの録音を取り上げていたので,10年ほど新しい録音のレコードを聞くことにしました。

サタデイ・モーニング.JPG
ザナドゥ1975年3月1日録音
ソニー・クリスas,バリー・ハリス・トリオ(バリー・ハリスp,ルロイ・ビネガーb,レニー・マクブラウンds)

アート・ペッパーのコブシの効いたアルト・サックスのあと,このLPでは哀愁のソウルとも言えそうなソニー・クリスのアルト・サックスに魅了されます。

A面2曲目「ティン・ティン・デオ」は,前回の「ミーツ・ザ・リズム・セクション」で,ペッパー節が聞けますが,ラテン・リズムの曲をソニー・クリスはもの憂げに吹いて聞かせます。
バリー・ハリスのピアノがLP全編にわたって素晴らしいバックを務めています。
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2016年11月25日

アート・ペッパー/ミーツ・ザ・リズム・セクション

今朝の1枚,アート・ペッパーの「ミーツ・ザ・リズム・セクション」です。
前々回では,かつて幻の名盤と言われていた「モダン・アート」を取り上げましたが,こちらも人気の高い1枚です。

ミーツ・ザ・リズムセクション.JPG

コンテンポラリー1957年1月19日録音(ロサンゼルス)
アート・ペッパーas,レッド・ガーランドp,ポール・チェンバースb,フィリー・ジョー・ジョーンズds

ザ・リズム・セクションと言えば,当時,マイルス・デイヴィスのグループのリズム・セクション3人をこう呼んでいるのですが,「アメリカ西部のペッパーと東部の3人とが午前中の打ち合わせの後,午後,すべてワンテイクで録り終えた」と,プロデューサーのレスター・ケーニッヒがライナーに記しています。

本盤のA面1曲目「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」で聞かせてくれます。ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウンで有名なこの曲をアート・ペッパーならではのアルトサックスを吹きます。
アート・ペッパーのアルトサックスは,日本人に好まれる節(ふし)を持っていると私は感じています。

全編すべてペッパー節にあふれていますが,B面2曲目「ティン・ティン・デオ」はラテンのリズムでこのLPに一味加えています。

1957年,ステレオ録音です。このコンテンポラリー・レーベルも音が良い。
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