冬が近いか?
今朝の1枚,クリフォード・ブラウンの「マックス・ローチ・アンド・クリフォード・ブラウン・イン・コンサート」です。
二人の双頭コンボのはずですが,マックス・ローチのグループにクリフォード・ブラウンが客演したようなタイトルになっています。
当時,クリフォード・ブラウンのエマーシーとの契約に配慮したのではないかと,野口久光氏が書いています。このLPのA面冒頭で司会者が,クリフォード・ブラウンが客演であるようなアナウンスがあり,それに続いてマックス・ローチがメンバー紹介します。
GNPレーベル1954.8.30(A面)録音
クリフォード・ブラウンtp,マックス・ローチds
ハロルド・ランドts,リッチー・パウエルp,ジョージ・モローb
1954.4.30(B面)録音
クリフォード・ブラウンtp,マックス・ローチds
テディ・エドワーズts,カール・パーキンスp,ジョージ・ブレッドソーb
このLPは,数あるブラウン・ローチ・クインテットの録音中,唯一のコンサート・レコーディングのようです。
そのような理由から,ジャズ・ファンが待ち焦がれていたLPでした。
A面1曲目「ジョーデュ」はデューク・ジョーダンのピアノで有名です。なかなか味があります。ほとんどブラウンのソロに終始します。3曲目のコール・ポーター作曲「君こそ心ときめく」ブラウンのtpが圧倒的です。B面2曲目「テンダリー」ブラウンのバラードが素晴らしい。
全編マックス・ローチのドラムが鳴り渡ります。
いよいよ,タイヤをスタッドレスに履き替えなければいけない季節になりました。