青森県内どこも桜満開で花見の時期なのに,雨と花冷え,大型連休まで花がもつのか心配です。
そのような中,仙台からmidoriさんが弘前出張で仕事を終え,夕方青森に到着。
雨の弘前公園を少しは見てきたらしい。堀端の桜,大手門の桜,雨でも弘前の桜は風情があります。
我が家の桜は,そろそろ散り始め,八重紅枝垂がこれから本番です。
さて,今回は,青森の田舎の味,家庭の味をお試しいただくため,古くからの田舎料理の老舗である「ゆうぎり」にしました。
こちらの店は,先代が始めたお店ですが,私の若いころ,勤務先の先輩に連れられてよく来たものです。今も先代が作ったのと同様の料理が出てきます。
早速,今回の料理を紹介します。
最初に出てきたのは生うに,ワサビと醤油でいただきます。

次は今頃ならではのシロウオのオドリ,半透明のハゼ科のシロウオは,春,産卵のために海から川に遡上します。それを活きたまま口の中にというわけですからいささか残酷ですが,津軽では昔から食しておりました。動画もアップしましたから,どのような具合でしょうか?

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こちら鮟鱇の共和え これこそ先代からの味です。鮟鱇の身をあん肝と味噌で和えた,鮟鱇の定番です。
祖母の味を思い出します。

帆立の貝焼き 帆立を貝のまま火にかけ,酒と醤油少々,帆立はこれが一番。

鮑刺 いつものとおり,つい箸が出て,歯ごたえのある鮑を口に入れました。そのあとでパチリ。

トゲクリ蟹 花見の時期の定番です。私は3月中に,野辺地のF師からいただき食べておりました。

活ヤリイカ まだ足が動いておりました。今シーズンはスルメイカが不漁でイカの加工品も不足しているそうです。シーズン終期のヤリイカは,まだお店に出ています。

牛蒡 牛蒡はきんぴらよりも太く,あまり火を通さずにごま油の風味をまとっています。
カリカリの歯触りについ箸が出,そのあとでパチリ。全く改善されていません。
midoriさんの話では,仙台の店先で見る牛蒡はほとんど青森産だそうです。にんにく,長芋,牛蒡は青森が生産量日本一だったかな。それが表れているか。
醤油とみりんそしてゴマとごま油,牛蒡の食感,なかなかのものでした。

最後に粕汁 鮭のアラと酒粕の味噌汁です。懐かしい味です。

7,8年ぶりの「ゆうぎり」でしたが,先代のころと変わらぬ味でした。
先代の味の秘訣は,先代のころからの従業員がそのまま残って料理を作っているからだとおかみさんが言っておりました。
店内は混んでいました。県外からのお客さんが来ているようです。
店を出て,ホテルの近くの中華料理店で,midoriさんはからし麺,私はもやし麺をいただきました。
からし麺は赤いスープでいかにも辛そう。もやし麺はもやしたっぷりでなかなかいけます。
こちらの店も大混雑でした。雨で花見もできないからか?