2019年05月31日

東京日記②2019.5.26

今回の旅行の目的は「東寺展」でした。上野の東京国立博物館でたっぷり空海の世界に浸りました。
お昼過ぎには一旦浅草のホテルに引き返して休憩することにしました。あついので,都内を歩いていると熱中症になりかねません。

◎落語を聞く
ホテル近くの「浅草演芸ホール」の出演者を見ると,昼席のトリが三遊亭圓丈,夜席の中入り最後に柳家小満ん,いずれも人気の噺家です。休憩のあと,演芸ホールに出かけました。

おりしも米国大統領お出での日,出演者はトランプから話が始まり,そして,手品もトランプなんて?寄席の話題は,雨が降れば雨にまつわる話題,暑ければ気候や健康の話題,寄席はそのようなものです。

午後4時ころ,昼席の最後,三遊亭圓丈の登場です。話は「タイタニック」,シネマ落語です。袖のない羽織の圓丈の独壇場です。映画「タイタニック」を身振り手振りを交えそして話芸の始まりです。
三遊亭円丈.jpg

この人は,名人と言われた「三遊亭圓生」の弟子で,圓生は古典落語の大家でしたが,圓丈は主として新作落語の人です。そのほとんどが自作で,芸風は,いわば捨て身の芸とでも言えるものです。

大いに満足した後,夜席ですが,浅草演芸ホールは昼,夜の入れ替えがありません。
目当ての小満んの出番まで2時間以上ありますが,落語や漫談,マジックを聞きながら,いよいよ小満んの出番です。
柳家小満ん.jpg

圓丈とは異なり,小満んは古典落語王道の人。
古典落語を演ずる噺家でも,私の最も好きな噺家です。
最初は,大名人桂文楽の弟子になり,文楽亡き後,柳家小さんの弟子になったようです。
この人の話を最初に聞いたのが,ここ演芸ホールで,確か「紺屋高尾」ではなかったかと思います。知識のかたまりのような人です。静かにじっくり聞きたい噺家です。

今回の東京の旅,東寺の世界は十分堪能しましたが,予想外の収穫は,圓丈と小満んの落語でした。
仕事を1日休んで好きなことに浸った旅,幸せでした。

◎追記「食について」
東京に出てくると,一度は目玉になる食事をするのですが,今回は,特記するようなものはありませんでした。ホテル近くで食べた昼食も,夕食の寿司も満足のできるものではありませんでした。
強いてあげれば,ホテルの朝食が一番かな。鯛の手毬寿司に揚げたての天ぷら,ほかにご飯はいりません。2日とも朝食はこれにしました。
そして,帰りの日の昼食は,東京駅大丸「つばめグリル」のハンバーグ,いつもと同じ味,トマト丸ごとのサラダもいただきました。変わらぬ味,期待を裏切らない味がベストです。

この土,日は山を歩くことをしませんでしたが,それ以上に,コンクリートの上を何倍も歩いたでしょう。山を歩いても足腰に負担はありませんが,コンクリート・トレッキングはかなりの負担があります。都会の人は鍛えられているのでしょうね。


今日で5月は終わりです。暑くて湿気の多い季節が到来します。
そして,私にとって本格的に山の花を追う日々が待っています。
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2019年05月28日

東京日記①2019.5.25,26

丁度,暑さ真っただ中の東京,この日を予定していたので観念して青森を発ちました。
電車を降りてすぐ,汗が噴き出ました。
今回の上京の目的は,「国宝東寺-空海と仏像曼荼羅」を見ることと,我が家の大本山「増上寺」にお参りすることでした。年齢も年齢だけにお寺に近くなったと言われれば否定のしようもありません。

25日(土)のお昼前に東京駅に着き,芝「増上寺」に行くことにしました。
東京は,トランプ対応がかなりのものでした。東京駅は,コインロッカー閉鎖にごみ入れは使用禁止など,旅行者にとって不便この上ない状況でした。

JRと都営地下鉄を使い「大門」までやってきました。そこから歩いて7,8分で増上寺。観光客で混雑しており,お寺の静寂なイメージはどこにもありません。
お寺の背後に東京タワー,コンクリート製の巨大な本堂です。一応,ご朱印をもらいましたが,京都の総本山「知恩院」とは全く趣が違います。

増上寺.JPG

もとより信仰心などない私ですが,なぜ,お寺や仏像などを見に出かけたのかと言いますと,かれこれ25年くらい前に,幼稚園児の息子を連れ,四国と京都を旅行したことがあり,東寺を訪ねたことがはじまりです。
ご覧になった方はご存じのことですが,空海の道場として天皇から賜った「東寺」に真言密教の教えを体現した,仏像による立体曼荼羅を造ったのでした。
東寺の講堂に大きな仏像を据えたものですが,仏像が配置された講堂は薄暗く,この中に大きな仏像が配置された様は,少し気味が悪かったような気がしました。

その時,ゆっくり見ることのできなかった仏像立体曼荼羅が東京国立博物館にやってくるというので出かけた次第です。

東寺・空海と仏教曼荼羅.JPG


空海は我が国三筆と言われるくらいの人ですから,空海の書に触れることが一番の喜びです。
多数出展されていますが,「風信帳(空海筆,国宝)」など間近に見ることができました。
天皇や上皇の書も展示されていますが,立派な文字でした。

仏像
展示はほとんど撮影不可でしたが,一つだけ,「帝釈天騎象像」だけは撮影ができましたので,ご覧ください。
帝釈天が象に騎乗したもので,象に腰掛け,左側に脚を投げ出しています。
顔は柔和で気品があります。左右の写真です。

帝釈天騎象像Ⅰ.JPG帝釈天騎象像Ⅱ.JPG

たくさんの仏像が展示されていましたが,帝釈天の顔に平安が見えたような気になりました。

展示をみたあと,いつもどおり,常設展の一部,今回も日本刀を見ました。
「きちがいに刃物」と言われますが,刀剣は美しい。
昨今,刀剣女子という言葉があるようですが,若い女性が多く見入っていました。
多数の中から,美しいと思った日本刀三振。

日本刀1.JPG
日本刀2.JPG

日本刀3.JPG


今回は,寺院つながりで「増上寺」と「東寺」,次回は道楽(遊びかな?)にします。
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2019年05月25日

田代平湿原2019.5.24

青森も夏日,ついに半袖,ノーネクタイのクールビズになりました。
5月20日過ぎになると,例年,八甲田山中,冬の間事故防止のためにはずしていた田代平湿原に通づる橋が架けられ,湿原を歩くことができるようになります。

今年は5月24日金曜がその作業の日,昼で仕事をおしまいにし,八甲田に出かけました。
出発時の青森市の気温27度,田代平湿原到着時の気温17度,山は涼しい。
春一番の湿原は,一年ぶりの「ショウジョウバカマ」はどうかな。

咲いていました。まだ緑のない枯野にショウジョウバカマの薄いピンクが見えています。

ショウジョウバカマ1.JPGショウジョウバカマ2.JPGショウジョウバカマ3.JPG

チングルマ(稚児車)
八甲田の高層湿原・毛無岱では6月中旬過ぎに咲くこの花は,標高の低い田代平ではおよそひと月早く咲きます。10センチ足らずのチングルマは矮小化した木なのだそうです。

チングルマ.JPG


ヒメシャクナゲはまだ蕾,湿原に通ずる道端のズダヤクシュやホウチャクソウもまだ蕾です。
次訪れる時は,ヒメシャクナゲの咲くころ,ホウチャクソウも,ズダヤクシュも咲いているでしょう。

田代平湿原を後にし,少し下って,通称「銅像茶屋」付近を見てみることにしました。
山の花を巡り始めて8,9年,私の立ち回る先で「サンカヨウ(山荷葉)」を見ることはありませんでした。竜飛で目にしたのが4月中旬,そろそろ田代平付近でも出ているのではないか。そのような思いからでした。

サンカヨウ1.JPGサンカヨウ2.JPG

サンカヨウ3.JPGサンカヨウ4.JPG

茶屋の駐車場からすぐ上に咲いていました。蕗に似た大きな葉,2,3センチ程の白い花,少し傾きかけた陽光に輝いていました。

近くに,キクザキイチゲも咲いています。今年この花を初めて見たのが4月初め夏泊半島の海に近い場所,少しずつ山を登ってきました。

キクザキイチゲ1.JPGキクザキイチゲ2.JPG

更に下って萱野高原,萱野茶屋の近くのフデリンドウとスミレ
フデリンドウは1週間ほど前に岩木山の麓で目にしました。萱野高原の芝生に点在しています。

フデリンドウ.JPG

色の濃いスミレも咲いています。スミレの種類たくさんありますが,ここでのスミレは普段目にするスミレサイシンやナガハシスミレ,タチツボスミレではない,「スミレ」です。濃い紫の魅惑的な花,萱野高原にはたくさん咲いています。

スミレ1.JPGスミレ2.JPGスミレ3.JPG

うきうき山に出かける時期になりました。
田代湿原に橋が架けられる日は,毎年午後の休みを許してください。
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