普段着にダウンジャケットで丁度よい暖かさ,季節は師走,青森を出るときは自宅前は雪がありましたが,スニーカーで出かけました。
今回の目的は,江戸東京博物館で開催されている「浮世絵大展覧会」を見るためでした。
お昼に上野で新幹線を下り,山手線で秋葉原,総武線で両国に着いたのが12時30分でした。
江戸東京博物館まで4,5分。特に見たかったのは,ずらりと並んだ写楽の大首絵と北斎,いずれも圧巻でした。
大英博物館,ボストン美術館,メトロポリタン美術館,シカゴ美術館ほか,海外の美術館保有の逸品が多数展示されていました。
歌麿,北斎,写楽,広重,国芳,人気の5人の版画,肉筆画が内外から勢ぞろいです。
初めに歌麿の「当時三美人」,北斎の「諸国瀧廻り」


北斎は,神奈川沖浪裏,凱風快晴など超有名作品もありますが,思わずドキッとする作品多数。見るものをひきつけます。
何といっても写楽。大首絵がたくさん展示されていますが,「大谷鬼次」の目にひきつけられます。そして広重,これまたたくさんの有名版画がありますが,「月に雁」は切手で有名になりました。


最後は国芳です,「宮本武蔵の鯨退治」。荒唐無稽な題材が多数ですが,国芳の絵を見ると,青森のネブタや津軽凧の絵の元は,国芳あたりかなと思わせます。

食事
大浮世絵展を見終わって2時過ぎ,まだ昼飯を食べていません。
今回は,是非,浅草の「並木の藪」で「鴨南蛮」を食べるのも目的の一つ。地下鉄で浅草にやってきました。
店の前には行列ができていました。並んででも食べたい「鴨南蛮」,半年ぶりの対面です。
いつもながら,厚切りの鴨肉3枚,脂身,つくね,くたっと煮た太い葱が濃厚な鴨のだしを含んで絶妙な組み合わせです。
そして,土瓶に入った蕎麦湯で蕎麦のだしを割って飲み干しました。
東京では,ほとんど浅草のホテルですが,藪の「鴨南蛮」にひきつけられているからかもしれません。
腹を満たした後は寄席です。
形態模写
初めての体験でしたが,クラシック演奏会の指揮者を演ずる形態模写です。
亡くなった朝比奈隆の指揮でベートーベンの第九を指揮するのですが,第九が舞台袖で流れ,芸人さんが指揮し観客が拍手,スタンディングオベーションのおまけつきです。面白い。
トリは「桂文治」
大看板の噺は何度も聞いていますが,さすが,古典演目に,前の演者を登場させ,縦横無尽に展開させてオチに至る。
中身の濃い1日でした。ホテルに帰る前にイタリアンでビールとグラスワインを飲みました。
考えてみると,遊んで,食べて,いつもながら言っている「仕事半分・遊び半分」の1日が終わりました。