2020年11月05日

ユジャ・ワン

今日は珍しく仕事が3件,しかも相続登記だけでした。
最近相続登記が集中しています。
私のように自宅兼事務所で仕事をする者にとって,じっくり戸籍と向き合う仕事は向いているかもしれません。

そしていつものように,空いた時間は音楽ということになります。

今日は,中国生まれのユジャ・ワンを聞きました。
聞いたと言ってもDVDですから,テレビでですが。

一本目は,2009年のヴェルビエ音楽祭(スイス),メンデルスゾーン生誕200年を記念したものです。

ユジャ・ワン/メンデルスゾーン・ピアノコンチェルト.jpg

ユジャ・ワン(ピアノ),クルト・マズア(指揮)ヴェルビエ祝祭管弦楽団
曲目:①メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番,②ピアノ六重奏曲③メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」④ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三章(アンコール=P独奏)

このDVDは,midoriさんからのプレゼントで,メンデルスゾーンを聞いて,ユジャ・ワンの超絶技巧にノックアウトされました。私はメンデルスゾーンの音楽を敬愛していますが,ピアノ協奏曲1番は初めて聞いたような気がします。彼女は,いとも軽やかに弾いてのけます。技巧をひけらかすことなく軽やかに,歌うように鍵盤をわが物にしています。普段クラシックを聴かないカミさんも感嘆でした。

「スコットランド」は,ドイツ人のメンデルスゾーンがスコットランドの印象を譜面にしたと言いますが,序曲「フィンガルの洞窟」と共に劇的で美しい曲です。メンデルスゾーンの曲はどれをとっても素晴らしい。
モーツァルトは神童,メンデルスゾーンこそ天才という人がおりますが,私もそのように思っています。

このDVDでは最後に「ペトリューシカの三章」がボーナストラックとして入っています。
彼女の軽やかで歌うように奏でる様子は,ペトリューシカになりきっているよう。

二本目は,「2019年ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」です。

ウィーンフィル・サマーナイトコンサート2016.jpg

2019年6月20日,ウィーンのシェーンブルン宮殿でのウィーン・フィルの野外コンサートです。
NHKBSで放映したのでみた方もあるでしょう。
今回は「アメリカ・ナイト」ということで,ほとんどがアメリカ合衆国に関わりのある曲,このコンサートの3曲目がガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」で,ピアノがユジャ・ワンです。
この夜のユジャ・ワンは超ミニのコスチューム,コンサートの主役は,彼女でした。
「ラプソディー・イン・ブルー」は,華やかで聞かせどころたっぷりの曲ですが,いつも通り,軽やかで歌でも歌っているような彼女の演奏に暮れかかる宮殿前の聴衆は魅了されました。
「のだめカンタービレ」でも,この曲やベートーベンの7番が人気曲になりましたが,「のだめ」を思い出させるものです。

当夜のコンサートでは,サミュエル・バーバーの「弦楽のためのアダージオ」が素晴らしい。まるでレクイエムのよう。

ウィーン・フィルが普段演奏することのないものばかりですが,ウィンナ・ワルツも演奏され,立ち見の芝生では,ウィーン・フィルの演奏でワルツを踊る姿も。
音楽の都の楽しい夏の夜のコンサートですが,アメリカの音楽にうっとりすると同時に,狂乱の大統領選を思うのです。

バーバーの曲や,スーザの行進曲,バーンスタインのキャンディード,ガーシュイン,先人が見たら何と思うのでしょうか?謙虚に穏やかになれないものでしょうか?
posted by hit at 17:21| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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