ついに青森に雪の季節がやってきました。昨日は,車のウィンドウ・ガラスに空から雪,そのような季節になりました。
雪のない時期は,いつも山歩きばかり,これからは自宅でジャズ・クラシックを聞く時間が増えます。
久しぶりの村上版「ポートレイト・イン・ジャズ」は,帝王マイルスにしました。
マイルスは膨大な録音を残していますが,意外にも,村上さんは「フォア・アンド・モア」を挙げています。
意外とは,私のマイルスについてのイメージからですが,ブルーノートからリバーサイド,コロンビアへと50年代から60年代がマイルスの黄金期と信じて疑わない私の思いからです。
1959年のカインド・オブ・ブルーと1969年のビッチェズ・ブリューの中間点の1964年に録音されたのが,今回のフォア・アンド・モアなんです。

1964年ライブ録音 米コロンビア マイルス・デイヴィスtp ジョージ・コールマンts ハービー・ハンコックp ロン・カーターb トニー・ウィリアムスds
1曲目ソー・ホワット 2曲目ウォーキンとマイルスの代表曲で始まりますが,それまでに聞いていた同曲とは比べようもないスピードで突っ走るのです。
超高速のドラムにマイルスのトランペットが応酬します。
この録音の5年後にエレクトリックを取り入れたジャズに突入するマイルスですが,それまでのバップやモードから新しいジャズに踏み込むステップのように感じます。
ジョージ・コールマンのテナーもいいですが,これがコルトレーンだったらどうでしょう。
「ラウンド・ミドナイト」のうなりを上げて立ち上がるコルトレーンの音が懐かしい。