2024年01月30日

ホロヴィッツ・プレイズ・ショパン

明日で1月も終わりです。
暖かい冬です。まもなく立春,このまま春が来るというわけでもないでしょうが,温暖化の影響でしょうね。

暇な1月でしたが,音楽を聴く時間が増えました。
今日はウラジミール・ホロヴィッツの4枚目です。
これまでカーネギー・ホールのライブ録音盤を3回続けましたが,今回はショパンの作品のコンプリートCDです。

コーサート・ライブの熱狂ぶりを味わうのもいいですが,ホロヴィッツの弾くショパンをしみじみとあるいは胸躍らせて聞くことにしました。
ホロヴィッツ・プレイズ・ショパン+.jpg

ホロヴィッツのコンプリートCDの中から,バラード,前奏曲,ノクターンを集めた1枚です。

このCDには,バラード第1番が,1965年録音のものと1968年録音のものが入っていていずれもライブの拍手も入っています。
1968年の録音は,前回のホロヴィッツ・オン・テレヴィジョンのものと同一音源でしょう。

ホロヴィッツ本人もこの曲がお気に入りだったのではないでしょうか。
繊細さを備えたダイナミックな曲と演奏です。前奏曲もノクターンも気分が安らぎます。

これまであまりショパンを聞かなかったのですが,ホロヴィッツのCDを契機に聞き始めています。
歳をとったせいでしょうか。なかなかいいと思っています。

ホロヴィッツはまだ続きます。
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2024年01月28日

ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン

寒波が去り,暖かい日曜日です。
雪が少ないと少ないで,スノーウォークにも出かけられず,自宅に籠って音楽三昧の日々です。

今日は,ホロヴィッツの3回目,「ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン」にしました。
1968年2月1日,ホロヴィッツのアメリカデビュー40周年を記念して,カーネギーホールに招待された聴衆のための演奏会をテレビカメラで収録し,テレビを通じて全米に放送し,日本でもNHKから放映されたものです。

ホロヴィッツ64歳,ホロヴィッツの演奏会に無料で招待されたのもすごいことですし,カーネギーホールの演奏会の模様をテレビで放映するというのも,アメリカのTV史上初のことだったようです。
私が21,2歳のことですが,この演奏会のLPが日本でも発売され,右にTVカメラとカメラマン,左にピアノに向かうホロビッツという構図のジャケットはインパクトがあり今でも記憶に残っています。
ホロヴィッツ・オン・テレビジョン.jpg

時は移り,私も高齢となり,往時安月給ではホロヴィッツのこのLPを買えなかった代わりに,昨年CDを購入したのですが,日本だけの特別版はLPをCDにそしてテレビ放映DVDをセットにしたものです。

ショパン,スカルラッティ,シューマン,スクリャービン,ホロヴィッツ得意の曲に聴衆は惜しみない拍手と歓声を送っています。
この中でも,ショパンのバラード第1番,ノクターン第15番,ポロネーズ第5番が素晴らしい。
64歳ホロヴィッツの老練のピアノを聞くことができます。

鳴りやまない拍手にアンコールとして「トロイメライ」「カルメンの主題による変奏曲(作曲:ホロヴィッツ)」ここでも拍手・喝采はとどまることを知りません。
LPの解説で,小石忠男氏は「いつまでも拍手とブラヴォーを続けて立ち去ろうとしない聴衆へのホロヴィッツの<おやすみなさい>の挨拶である。」と書いていますが,「トロイメライ」が静かに終わると,そのまま消えていくのが理想的だと思いますが。

CDでは,曲間の拍手はカットされていますが,DVDでは曲間の拍手が入っており,2500の満員の客席の様子を見ることができます。

ホロヴィッツはまだ続きます。
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2024年01月26日

ホロヴィッツ/ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番

強烈な寒波も弱まりつつあるということで,ひとまず安心しています。

ホロヴィッツが残した録音を聞いていますが,今日は2回目,ラフマニノフのピアノ協奏曲3番です。
ホロヴィッツは作曲者のラフマニノフから,自作の作品を完全に理解していると評価されたそうです。

今日のディスクは,1978年1月8日ニューヨーク・カーネギーホールのライブ録音で,ホロヴィッツのアメリカデビュー50周年記念「ジュビリー・コンサート」のものです。
ユージン・オーマンディ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの絶妙な伴奏を得た名演です。
ホロヴィッツ・ラフマニノフ3番.jpg

私は,この曲のCDでは,若きキーシンのピアノ,小澤指揮ボストンを好んでいますが,74歳のホロヴィッツは,最弱音のゆっくりした第1楽章が,あたかも若者のように軽やかに始まります。最終楽章では,ラフマニノフのリズミカルで豪快なコーダを迎えます。
超絶技巧と円熟,いとも簡単に弾き終えた感があります。
これを聞いたらキーシンはおとなしい。
オーマンディ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックも名演です。

前々回に書いたミケランジェリは,ラフマニノフの2番は作曲者自身のもの,3番はホロヴィッツの名演があるから私は4番をやると言ったそうで,ピアノ協奏曲第4番の録音を残しています。
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