2024年01月24日

ウラジミール・ホロヴィッツ/1965年カーネギーホール・復活コンサート

強烈な寒波襲来のニュースが流れています。
青森市は暴風雪に見舞われるらしいですが,今朝自宅前を除雪,10㎝足らずで安心しました。

最近,音楽の記事が続いていますが,何しろアウトドア活動ができず,冬眠のような生活をしているので,屋内からの発信が続きます。

今日からはしばらくホロヴィッツのピアノを聞くことにします。
私の保有するCDの中でも,ホロヴィッツの枚数が多いのに驚いています。
その中から今朝は,13年間の沈黙を破って聴衆の前に現れた1965年のカーネギーホール・リターン・コンサートにしました。

ホロヴィッツ61歳,超絶技巧を誇る当代一の名人が,精神を病んだとも言われていますが,たくさんのファンが待ちわびたカーネギーホールでのコンサートのライブ録音です。
ホロヴィッツ・1965カーネギーホール・ヒストリック・コンサート.jpg
カーネギーホールの前は十重二十重のファンに,ホロヴィッツはコーヒーを差し入れたという逸話が残っています(CDジャケット写真から)。
ホロヴィッツ・カーネギー・コンサート_ページ_1_画像_0001.jpg

ブゾーニ編曲バッハのトッカータから始まります。
シューマン,スクリャービン,ドビュッシーなどを演奏しますが,何といってもショパンのマズルカ,練習曲,バラードが圧巻です。
そして,最後はシューマンのトロイメライ,消え入るように終わらせたいところが,最後に万雷の拍手です。ファンが待ち望んでいたホロヴィッツに熱狂した様子が記録されています。

しばらくホロヴィッツが続きます。
円熟の老巨匠のピアノは,テクニックこれ見よがしの若いプレイヤーのような派手なパフォーマンスをすることなく気品があり,しかも力があります。
posted by hit at 09:13| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月22日

ミケランジェリ/ベートーヴェン・ピアノ協奏曲5番

雨の月曜です。北陸日本海側では悪天候の予報ですが,だんだん北上するとの報道がなされています。
大寒の今,青森は大寒らしくない少雪・プラスの気温です。穏やかに収まってくれればいいのですが。

午前中,仕事を片付けたので,アルトゥロ・ベネディッテイ・ミケランジェロのピアノを聞いています。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番,1960年4月28日バチカンでのライブ録音です。
ミケランジェリ.jpg

公演のキャンセル魔として知られている伝説的ピアニストのバチカンにおける40歳の時の録音です。
録音が古いだけに音質は良いとは言えませんが,ミケランジェリの特徴である美しい音に触れることができます。

この協奏曲第2楽章アダージオは,緩やかなピアノのシングルトーンが美しく奏でるのです。

このセットに収められている,ブラームス・パガニーニの主題による変奏曲やショパンのワルツも堂々としたミケランジェリのピアノと美音を楽しめます。
posted by hit at 12:07| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年01月19日

バッハ・管弦楽組曲

今冬は年末に大雪があり,そのあとは寒に入っても例年に比べ雪の少ない状況が続いています。
立春まであと少し,荒れないで欲しい。

アンリ・マティス展の話題からバッハ・無伴奏チェロ組曲を聞いてみることになりましたが,マティスの切り絵のジャケットを用いたピエール・フルニエの無伴奏が私には一番しっくりしているかな。

私が初めて購入したバッハのLPは,前述のフルニエの無伴奏と同じアルヒーフ盤でカール・リヒターの管弦楽組曲でした。
20歳前後,ドイツ輸入盤で上品な紙製三つ折りのジャケットでした。
バッハ/管弦楽組曲.jpg

4つの曲の第2番は,フルート協奏曲のようにフルートが活躍する曲です。
フルートはオーレル・ニコレ,フルートも管弦楽も,余計な装飾などない潔い演奏です。
私はこれまでこの曲を聞くときは,常にこの演奏を基本に聞いてきたような気がします。
ニコレの端正で透徹した演奏のファンになりました。

ニコレは当時ベルリン・フィルの首席フルート奏者でしたが,現在の首席はエマニュエル・パユ,ニコレの弟子と言われておりますが,パユにも2番の録音があります。これがまた師匠とは全く異なる装飾音満載の演奏です。面白いものですね。
posted by hit at 08:51| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
最近の記事
最近のコメント
カテゴリ
過去ログ
2025年03月(9)
2025年02月(14)
2025年01月(16)
2024年12月(10)
2024年11月(13)
2024年10月(15)
2024年09月(14)
2024年08月(15)
2024年07月(15)
2024年06月(15)
2024年05月(16)
2024年04月(15)
2024年03月(15)
2024年02月(13)
2024年01月(15)
2023年12月(13)
2023年11月(14)
2023年10月(15)
2023年09月(14)
2023年08月(14)
2023年07月(13)
2023年06月(15)
2023年05月(16)
2023年04月(15)
2023年03月(10)
2023年02月(10)
2023年01月(11)
2022年12月(15)
2022年11月(14)
2022年10月(15)
2022年09月(15)
2022年08月(15)
2022年07月(15)
2022年06月(15)
2022年05月(15)
2022年04月(15)
2022年03月(16)
2022年02月(12)
2022年01月(12)
2021年12月(14)
2021年11月(14)
2021年10月(16)
2021年09月(15)
2021年08月(15)
2021年07月(15)
2021年06月(15)
2021年05月(15)
2021年04月(15)
2021年03月(10)
2021年02月(10)
2021年01月(11)
2020年12月(11)
2020年11月(13)
2020年10月(15)
2020年09月(14)
2020年08月(15)
2020年07月(15)
2020年06月(15)
2020年05月(15)
2020年04月(11)
2020年03月(11)
2020年02月(10)
2020年01月(11)
2019年12月(11)
2019年11月(8)
2019年10月(12)
2019年09月(8)
2019年08月(8)
2019年07月(9)
2019年06月(11)
2019年05月(11)
2019年04月(14)
2019年03月(11)
2019年02月(9)
2019年01月(9)
2018年12月(10)
2018年11月(10)
2018年10月(11)
2018年09月(11)
2018年08月(10)
2018年07月(12)
2018年06月(10)
2018年05月(12)
2018年04月(10)
2018年03月(12)
2018年02月(7)
2018年01月(8)
2017年12月(9)
2017年11月(9)
2017年10月(9)
2017年09月(9)
2017年08月(8)
2017年07月(7)
2017年06月(12)
2017年05月(17)
2017年04月(13)
2017年03月(15)
2017年02月(14)
2017年01月(14)
2016年12月(13)
記事リンク