今日から大学入学共通テストだそうで,十数年前の息子の時のことを思い返すと大雪で寒かったことを思い出します。今朝の青森市は寒く積雪27㎝だそうで,受験者の健闘を祈ります。
1週間くらい前の新聞に,本年2月アンリ・マティスの展覧会が国立新美術館で開催されることが掲載されていました。紙面のマティスの切り絵を見て,このシリーズの絵はどこかで見たはずと思い出したのがピエール・フルニエのバッハ・無伴奏チェロ組曲のCDジャケットでした。
取り出してみてみると,アルヒーフのCDジャケットの切り絵の右下にHmとサインがあり,ジャケット裏面には,Cover:Henri Matisse.Nu bleu debout とありますので,間違いありませんでした。

それがきっかけで,しばらくぶりにピエール・フルニエの無伴奏を聞くことにしました。
しばらくぶりにとは,大好きな曲ですが,全6曲を聞きとおすにはCD2枚演奏時間2時間強を要します。しかし,抜粋して聞くというわけにはいかない大曲です。
パブロ・カザルスのSP時代の録音が有名ですが,私はフルニエ盤も引けをとらない名盤だと思っています。
カザルスの荒々しくも心深に迫る演奏に比べ,フルニエは,加えて高貴で気品に溢れています。
CDをかけると,自分がバッハの宇宙の真っただ中にいるような気分にさせられます。
グラモフォンの録音もいいのでしょう。フルニエのチェロの音の中にいる私があります。
名盤と言われている,シュタルケル盤,ロストロポーヴィチ盤も聞かなければいけません。