昨年末で仕事に終止符を打ったので,手許にあるLPを聞く機会が増えました。
今朝は,ヘレン・メリルの盤に針を落としました。
ヘレン・メリルと言えばこのレコード,彼女の代名詞のようなものです。
ヘレン・メリルvo クリフォード・ブラウンtp ダニー・バンクスbs,fl ジミー・ジョーンズp バリー・ガルブレイズg ミルト・ヒントンb オスカー・ペティフォードcello,b ボビー・ドナルドソンds クインシー・ジョーンズarr cond 1954.11.22&24ニューヨーク エマーシー録音
誰もが知っているヘレン・メリルの代表作です。このLPによって我が国でヘレン・メリルが知られるようになったのでしょう。
クリフォード・ブラウンtpの女性ヴォーカルとの共演盤3枚のうちの1枚で,豪華で厚みのあるバック・バンドが魅力でもあります。
特に,アレンジと指揮を務めたのは弱冠21歳のクインシー・ジョーンズで絶妙なリズムとバック・バンドの造り出す音が素晴らしい。
クリフォード・ブラウンのトランペットは言わずもがなですが,ピアノのジミー・ジョーンズが洒落ています。
何といってもA面2曲目コール・ポーターの「ユウ・ド・ビー・ソー・ナイス・トウ・カム・ホーム・トゥ」が有名ですが,1曲目「ドント・エクスプレイン」ビリー・ホリデイを思い出します。B面のイエスタデイズやス・ワンダフル,バイ・バイ・ブラックバードなど名曲名演です。
印象的なジャケットとクインシー・ジョーンズの絶妙なアレンジがヘレン・メリルの評価を決定づけたのでしょう。