こんな日は自宅で音楽がいいようです。
しばらく,私好みの50年代を中心にしたビ・バップ全盛期のジャズ,特にピアノを聞いてきましたが,今朝はムードを変えてリラックスして聞くことにしました。
スィングにもバップにも型にこだわらない楽しいジャズピアノを聞きましょう。
エロール・ガーナーp エディー・キャルホーンb デンジル・ベストds 1955.9.19カリフォルニア州カーメル市オーディトリアム録音(CBS)
昔,ジャズ喫茶で,私語はなるべく避けひたすら流れるジャズを聞いているのがルールであったような時代,バド・パウエルを難しい顔をして聞いていたような気がします。
このLPは1955年,ビ・バップ全盛期,アメリカ西海岸の大きな会場のコンサート・ライブです。
終始,スィングして楽しい音楽に尽きるのです。
唯一無二の音楽に聴衆は興奮に包まれています。
エロール・ガーナーといえば,名作「ミスティー」の作曲者としても有名ですが,ダイナミックなピアノ・スタイルのエロール・ガーナーからしっとりしたあの名曲が?と首をかしげたくなりますが,むしろこの音楽家の奥深い魅力を物語るものでしょう。
このLPのA面4曲目「枯葉」の幻想的美しさを聞けば,さもありなんと納得がいくでしょう。
ジャズは楽しい音楽である。