2020年04月09日

レオポルド・ストコフスキー

記録的な暖冬のせいで,庭の木々や草花の芽吹きも早いお出ましになりそうです。
緊急事態宣言が出て,いつものように小旅行というようにはいかなくなったので,暇を持て余しています。

そのような中,レオポルド・ストコフスキーの「ザ・ステレオ・コレクション」という1954年から1975年までのコンプレートCDを聞いています。
ストコフスキー・コンプリート.jpg

レオポルド・ストコフスキーは1882年4月18日生まれ,1977年9月13日没(95歳)。
ストコフスキーは,長編アニメーション「ファンタジア」,映画「オーケストラの少女」「カーネギー・ホール」などで,随分昔から知っていました。

「ファンタジア」はクラシック音楽に合わせたアニメーションがスクリーン一杯に動き回るのですが,バッハの「トッカータとフーガ」やデュカスの「魔法使いと弟子」などが特に印象に残っています。「ファンタジア」では,ストコフスキーがシルエットで出ています。また,「オーケストラの少女」は,ディアナ・ダービンの歌うモーツアルトの「アレルヤ」が印象的でしたが,ストコフスキーがチャイコフスキーの5番などを指揮する巨匠の姿を見ることができます。

電気的録音以前の時代から録音に積極的で,1917年の初録音以来膨大な録音を行っているようです。
また,映像や編曲にも積極的で,「トッカータとフーガ(オルガンを管弦楽に)」やムソルグスキーの「展覧会の絵」の編曲でも知られています。
クラシック音楽をメディアの面で多様性を持たせるという点では,カラヤンの一時代前から積極的に行っていたということでしょうか。

コンサートにおけるオーケストラの楽器の配置を変えたことも知られており,その配置が現在では主流になっているものもあるようです。

うんちくが長くなりましたが,CD14枚のセットの中から最初に聞いたのがドボルザークの「新世界から」(1973.7録音,ニュー・フィルハーモニア管弦楽団) 緩急自在で若々しい新世界です。同じCDのスメタナの「モルダウ」もいいです。
同時に聞いたのが,カントルーブの「オーベルニュの歌」(1964.4録音,アメリカ交響楽団,ソプラノ アンナ・モッフォ)名歌手のソプラノとオーケストラが胸にしみます。ビラ・ローボスの「ブラジル風バッハ」は,チェロ合奏が活躍しますがこの録音では,コントラバスが多数入っています。ここでもソプラノと管弦楽が素晴らしい。

いつもは,朝起きると「夜明けのjazz」でしたが,ストコフスキーを聞き出してからは,しばらくこのCD・BOXから聞くことになるでしょう。
音の魔術師などと言われますが,嫌みがなくて,素直に受け入れられる音楽です。
ちなみに,「展覧会の絵」は,ストコフスキー版の山田和樹指揮を愛聴しています。
posted by hit at 06:54| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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