ジメっとして嫌なイメージですが,梅雨を越さなければスカッとした夏が来ません。
また,この時期の植物もありますから逆に楽しみたい気にもなります。
毎週土曜は眺望山を一巡りしていますが,今回は青森県西部,日本海に近いつがる市出来島海岸間近の「ベンセ湿原」にやってきました。
ベンセ湿原はニッコウキスゲの大群落で知られたところですが,ネットで検索しても,ノハナショウブの群落ぐらいしか出てきません。
野生蘭好きの私には,この湿原に咲くミズチドリ(水千鳥)こそ,この時期の楽しみなのです。
今回は,眺望山歩きの大先輩高森鉄人を誘って湿原を訪ねました。
鉄人は免許証を返納したため遠出ができないことを知っていましたから,たまのドライブがてら半日のレクリエーションというわけです。
ナビ任せの旅になりました。
湿原を周回する木道に足を踏み入れると,待っていたミズチドリが咲いていました。
90~100㎝ほどの背の高い蘭科の植物でたくさんの白い花が舞う,さながら小鳥の舞う姿です。
2年前,八甲田の田代平湿原で見たのはミズチドリでなかったかと,今でもそう考えています。
広い湿原にノハナショウブと共にミズチドリの姿が見えています。
ノハナショウブは7月が本番だそうですが,その姿も凛として美しい。
湿原に初めて見るマメ科の花「エゾノレンリソウ」が,青森市近郊では見たことのない花です。
青森市から国道7号経由でベンセ湿原まで,そして帰りは五所川原市金木「太宰治記念館」経由で眺望山を通り鉄人宅まで,津軽平野を3分の1ほどドライブしました。
楽しみにしていたミズチドリを見て,元気な鉄人とドライブできてうれしい土曜日でした。