89歳の叔母が亡くなったとの連絡をもらい,線香をあげるための上京でした。
私よりも一回り年上の叔母でしたが,年齢も近く,随分かわいがってもらいました。
1年前に上京した時が最後となりました。
生垣に大きな柑橘,東京ではこのような果物が実るのですね。
看取ってくれた従弟の奥さんとしばらく話をし,面倒を見てくれたお礼をし,定宿の浅草のホテルについて,遅い昼食です。
食
寒い時期の東京の一番の楽しみは,「並木の藪」の鴨南蛮です。
随分前にグルメキングKさんに教えてもらった中の最高の食事だと思っています。
店はいつもお客さんがいっぱいの老舗の蕎麦屋です。
分厚い鴨肉とつくね,くたっと煮た美味しい葱,濃い目のつゆ,絶妙の一杯に,大きな土瓶入りの蕎麦湯。
蕎麦猪口をもらって蕎麦湯もまた美味しい。
昨年よりも値段が下がっていました。
昨年は鳥インフルの影響で品薄のため値段が上がったのを今年は元に戻したようでした。
鴨南蛮は毎年10月後半から翌年3月までの鴨の時期だけで,その時期の上京の最大の楽しみです。
道楽
浅草泊の時の楽しみの一つは寄席です。
ホテルのすぐ近く「浅草演芸ホール」で落語,漫才,奇術に三味線と粋な歌など,笑いと話術にひと時浮世を忘れます。
東京の気温15,6℃,薄いパーカを羽織っていましたが,初日は肌寒く,翌日は駅もデパートも暖房が入ったのか汗をかくような暑さでした。
鴨南蛮同様,べったら漬けも秋から春までのもので銀座の鮨やで知った東京の味です。
いつもの店で自宅の土産に買いました。
鳩居堂で便箋封筒,孫へのお年玉袋,その後「つばめグリル」で昼食の予定でしたが,ビル改装中とのことで止むなく昼食を切り上げ,2時間早い新幹線で青森に。
慌ただしい東京の旅でしたが,新幹線に仕事の連絡があり,現実に引き戻されました。
残すところあとわずかの仕事,そのあとはいつでもどこへでも出かけられるようになります。
【関連する記事】