無職となった老人は,レコードラックの中から思い入れのあるLPを取り出して聞いています。
今日は,20代のころ,クラシックにのめり込んだレコードの1枚,ブーレーズの「幻想交響曲」に針を落としました。
「春の祭典」と共に私がクラシックの庭に足を踏み入れたLPです。
src="https://aoyamahitosi.up.seesaa.net/image/E38396E383BCE383ACE383BCE382BAE383BBE5B9BBE683B3-thumbnail2.JPG" width="640" height="426">
ピエール・ブーレーズ指揮ロンドン交響楽団 1967年CBS録音
シャルル・ミュンシュ指揮パリ管のような情熱的な演奏ではなく,遅いペースの中にロマン派の時代を踏み越えた音楽があります。
この曲は,作曲された当時,前衛作品とみられていたのではないでしょうか。
特に,第4,第5楽章に魅了されました。
かつて,ゆっくりした第4楽章(断頭台への行進),グレゴリオ聖歌のテーマを用いた第5楽章(ワルプルギスの夜の夢)の鐘にわくわくしたことを思い出しました。
LPを手にし,ブーレーズの姿がコラージュのように配されたジャケットのデザインの記憶がなかったのです。
二つ折りのジャケットの裏面を見てこれだと納得がいきました。私にとって,ブーレーズの「幻想交響曲」と言えばこの絵だったのです。
20年ぶりくらいで聞いたブーレーズの「幻想」ですが,今でも新鮮でゾクッとします。
厳しい冷え込みで・体調維持が大変ですね、風邪など召されぬ様に・・・。