2025年01月15日

カール・リヒター/バッハ・組曲

暖かい日が続いた青森市ですが,寒い朝です。
一時1.2mあった積雪ですが,80㎝台になりました。
それでも遠くにいる知人や親せきから雪の心配が寄せられていますが心配いりません。
我が家は,幹線道路に近く除雪が行き届いているので安心して生活できています。

さて,今年から無職になり,さしあたり,レコードラックから思い入れのあるクラシックのLPを引っ張り出して聞いていますが,今朝はカール・リヒターのバッハ・管弦楽組曲にしました。

IMG_4025.JPG

カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ・管弦楽団 fl:オーレル・ニコレ ドイツ・アルヒーフ盤

これまでも何回か紹介しましたが,何といっても上品な三つ折りのジャケットが目を引きます。
このLPには組曲第2番と第3番が収められており,とりわけ私は第2番のとりこになりました。

フルート独奏と小編成の管弦楽の,いわばフルート協奏曲のような曲です。
ベルリンフィルの首席奏者であったニコレの余計な装飾を排除したソロが素晴らしい。
この録音を聞いて,いつしかこの曲のスタンダードはリヒター&ニコレ盤というふうに身に沁みついています。

評論家の中には,ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団をアマチュア集団と書いている方もいますが,ソリストは当代一流の方ばかりです。
また,カール・リヒターは,バッハが務めた聖トーマス教会のオルガニストとしてバッハ以来受け継がれてきたドイツ最高のオルガニストの地位に就いたばかりではなく,バッハがそうであったように同教会の合唱長にも就いたのです。

このLPはバッハの最高権威者の演奏として,私の敬愛・尊敬する名盤です。



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2025年01月13日

ブーレーズの幻想交響曲

昨年末から年明けまで続いていた大雪も,寒波が緩み積雪量が減少してきました。

無職となった老人は,レコードラックの中から思い入れのあるLPを取り出して聞いています。
今日は,20代のころ,クラシックにのめり込んだレコードの1枚,ブーレーズの「幻想交響曲」に針を落としました。
「春の祭典」と共に私がクラシックの庭に足を踏み入れたLPです。

src="https://aoyamahitosi.up.seesaa.net/image/E38396E383BCE383ACE383BCE382BAE383BBE5B9BBE683B3-thumbnail2.JPG" width="640" height="426">ブーレーズ・幻想.JPG

幻想.JPG



ピエール・ブーレーズ指揮ロンドン交響楽団 1967年CBS録音

シャルル・ミュンシュ指揮パリ管のような情熱的な演奏ではなく,遅いペースの中にロマン派の時代を踏み越えた音楽があります。
この曲は,作曲された当時,前衛作品とみられていたのではないでしょうか。
特に,第4,第5楽章に魅了されました。
かつて,ゆっくりした第4楽章(断頭台への行進),グレゴリオ聖歌のテーマを用いた第5楽章(ワルプルギスの夜の夢)の鐘にわくわくしたことを思い出しました。

LPを手にし,ブーレーズの姿がコラージュのように配されたジャケットのデザインの記憶がなかったのです。
二つ折りのジャケットの裏面を見てこれだと納得がいきました。私にとって,ブーレーズの「幻想交響曲」と言えばこの絵だったのです。

20年ぶりくらいで聞いたブーレーズの「幻想」ですが,今でも新鮮でゾクッとします。

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2025年01月11日

ブーレーズの春の祭典

記録的な寒波という報道がなされておりましたが,豪雪の青森市では雪も大したことがなく安心しています。

世の中は今日から三連休,私は朝一番にブーレーズの春の祭典を聞くことにしました。
LPの写真は,スピーカーの上に置いてカメラを向けていますが,そのバックには敬愛するピエール・フルニエの写真があります。
いつも,優しいフルニエの顔を見ながら音楽を聞き,仕事をしてきました。

ピエール・フルニエ.JPG


今朝は前回のラヴェルに続いてブーレーズの春の祭典に針を落としました。
この曲をLPで聞くのは20年ぶりくらいかもしれません。つい簡便なCDをということになってしまいます。

春の祭典.JPG

ピエール・ブーレーズ指揮クリーブランド管弦楽団,1969.7.28CBS録音 セベランス・ホール(オハイオ)

前回の記事にも書きましたが,ブーレーズ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏でこの曲をNHKホールで聞きましたが,それもこのLPを聞いたことがきっかけでした。
ストラビンスキーの発表当時,前衛的でショッキングな曲に大騒動が持ち上がったそうですが,現在では,世界のオーケストラで演奏される人気曲になってしまいました。

私も多種多様な演奏を聞いてきましたが,ブーレーズ指揮の精緻であふれるダイナミズムに今でも心酔しています。
マルケビッチやゲルギエフの指揮とは異なる冷静さとみなぎる高揚があります。

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