2024年12月04日

東京日記2024.12.2

1年ぶりの東京でした。
89歳の叔母が亡くなったとの連絡をもらい,線香をあげるための上京でした。
私よりも一回り年上の叔母でしたが,年齢も近く,随分かわいがってもらいました。
1年前に上京した時が最後となりました。

生垣に大きな柑橘,東京ではこのような果物が実るのですね。
柑橘生垣2.JPG柑橘生垣1.JPG

看取ってくれた従弟の奥さんとしばらく話をし,面倒を見てくれたお礼をし,定宿の浅草のホテルについて,遅い昼食です。


寒い時期の東京の一番の楽しみは,「並木の藪」の鴨南蛮です。
随分前にグルメキングKさんに教えてもらった中の最高の食事だと思っています。
店はいつもお客さんがいっぱいの老舗の蕎麦屋です。
鴨南蛮1.JPG鴨南蛮2.JPG並木の藪.JPG
分厚い鴨肉とつくね,くたっと煮た美味しい葱,濃い目のつゆ,絶妙の一杯に,大きな土瓶入りの蕎麦湯。
蕎麦猪口をもらって蕎麦湯もまた美味しい。

昨年よりも値段が下がっていました。
昨年は鳥インフルの影響で品薄のため値段が上がったのを今年は元に戻したようでした。
鴨南蛮は毎年10月後半から翌年3月までの鴨の時期だけで,その時期の上京の最大の楽しみです。

道楽
浅草泊の時の楽しみの一つは寄席です。
ホテルのすぐ近く「浅草演芸ホール」で落語,漫才,奇術に三味線と粋な歌など,笑いと話術にひと時浮世を忘れます。
IMG_3988.JPGIMG_3989.JPG

東京の気温15,6℃,薄いパーカを羽織っていましたが,初日は肌寒く,翌日は駅もデパートも暖房が入ったのか汗をかくような暑さでした。

鴨南蛮同様,べったら漬けも秋から春までのもので銀座の鮨やで知った東京の味です。
いつもの店で自宅の土産に買いました。
鳩居堂で便箋封筒,孫へのお年玉袋,その後「つばめグリル」で昼食の予定でしたが,ビル改装中とのことで止むなく昼食を切り上げ,2時間早い新幹線で青森に。

慌ただしい東京の旅でしたが,新幹線に仕事の連絡があり,現実に引き戻されました。
残すところあとわずかの仕事,そのあとはいつでもどこへでも出かけられるようになります。
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2024年09月08日

東京日記②

①音楽
今回の上京の目的は9月4日,上野の東京文化会館の東京都交響楽団定期演奏会でした。
今年は,ブルックナー生誕200年,しかも9月4日はブルックナーの誕生の日です。
ブルックナー・マニアの小生としてははずせない公演でした。

昨年11月,NHK音楽祭でイスラエルフィルハーモニーの公演があるはずでしたが,イスラエル・ヒズボラ紛争で出国できなくなったため公演中止になりました。
そのようなことから,クラシックの公演はしばらくぶりです。

都響の演奏会は,4日文化会館,5日東京芸術劇場の2回でしたが,私は断然4日の東京文化会館を選択しました。
50年前,20代の私にとって,オーケストラの演奏会と言えば東京文化会館でした。
その後,NHKホールやサントリーホールができて,文化会館での公演は少なくなりました。
懐かしさもあり,是非今回は文化会館で聞きたいと思ったのでした。

東京文化会館はJR上野駅の公園口を出ると目の前,私のような年寄りには非常に便利です。
東京文化会館.JPG
文化会館はル・コルビジェの直弟子・前川國男氏設計の建築で,師コルビジェ設計の国立西洋美術館と向かい合っています。
国立西洋美術館.JPG
西洋美術館は休館でしたが,ロダンの彫刻が見えています。

9月4日定期公演.JPG
大野一士指揮東京都交響楽団,ピアノ:ポール・ルイス
①ベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲第3番
オーケストラとソリストの息のピッタリ合った熱演でした。最近CDで4番をよく聞いていますが,3番も素晴らしい。
②ブルックナー作曲交響曲第7番
ブルックナー・イヤーの掉尾を飾るハイライトは人気のある第7番です。
4,6,7,8番など,私も愛好する曲ですが,どの曲も長大で,引いては返す大波に聞き手が引き込まれるような曲です。
ブルックナーの交響曲は,重厚な弦楽と分厚く圧倒的な金管群の織り成す音が魅力です。
当夜も都響の熱気が感じられる演奏でした。
1時間を優に超える演奏時間も,久しぶりの生の演奏会を堪能しました。

今の仕事をやめ,自由になったら度々足を運びたいと,今からわくわくしています。

時間が前後しますが,上野に行く前,グリル・グランドで昼食を済ませ,定宿のホテルに鞄を預かって,近くの「浅草演芸ホール」で休憩を兼ねて落語を聞くことにしました。
浅草演芸ホール.JPG

いつも落語を聞きながらうとうとするのですが,今回はそのようなこともなく3,4時間まじめに聞いていました。
よく知っている落語家も年を重ねて,足の不自由な方もおり,椅子に座って演じておりました。
わが身を重ねるようでした。
高座からは,「平日で一般市民の方が働く中,ゆとりのある裕福な方がおいでいただき」と言いますが,確かに,他人が忙しく働いている時に,気ままに欲望の赴くままの不良老人の2日間でした。

午後4時ころ浅草を出て,文化会館開場6時には十分ゆとりがありました。

今回の旅行は,念願の洋食屋の食事,落語,ブルックナー・イヤー演奏会,そして帰る直前の鰻と,贅沢な時間を過ごしました。
暑い東京を後にし,青森は涼しい秋の風が吹いていました。
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2024年09月06日

東京日記①2024.9.4

1年ぶりの上京です。
昨年11月,年老いた2人の叔母に会い,たった1人の孫に会って以来です。
今回は,昨年実現しなかったクラシックのコンサートが主目的でしたが,その他に食いしん坊の私ですから,久しぶりの楽しみもありました。

初めは,食の楽しみです。

BS・TVで,紹介され,マジックのような鍋の振りで驚嘆した浅草・観音裏の洋食店グリル・グランド
のオムライスです。
2年前,カミさんと一緒に孫に会いに浅草のホテルに宿泊して,この店に出かけたところ休業日でした。
今回は平日なので大丈夫だろうと,お昼前上野で新幹線を下り,ホテルに荷物を預ける前に直行,幸い席が空いていました。数年来の念願でした。
グリルグランド.JPGサラダ.JPGサラダ

コーンクリムスープコーンクリームスープ.JPG
オムライスオムライス.JPG
鍋を振る様子を見ることはできませんでしたが,見事な姿と味でした。今度はコースのメニューを食べたくなる味でした。店は,観音裏というだけあって観音様の境内を通ると正面に出,横に入ると定宿のホテルです。ホテルに荷物を預け,都内に出かけました。

食の二つ目,新橋駅から歩いても15分くらいの木挽町・竹葉亭本店です。
開店時間よりも早く着いたので,涼しい店の中で休ませてもらいました。
何度か来ていますが,古いたたずまいの店の前にはお年を召した女主人が出迎えてくれます。今回もかくしゃくとしてお元気そうでした。
竹葉亭.JPG

大鰻丼B1.JPG大鰻丼B2.JPG
大鰻丼B,大ぶりの鰻にお新香がおいしく,満足でした。
ちなみにこちらでは,鯛茶漬けも有名です。

初冬にまた来たいと思っています。食の楽しみが待っています。

次は,コンサートの様子をリポートします。
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