2025年02月06日

クリフォード・ブラウン/パリ・コレクション

強い寒波が日本列島を覆っています。
青森市も,まだ数日,寒い日と雪が続きそうです。

寒い朝,これまで何枚か聞いてきたクリフォード・ブラウンの最後に「パリ・コレクション」に針を落とします。
クリフォード・ブラウンがマックス・ローチと双頭コンボを組む前の録音です。

パリのブラウン.JPG

クリフォード・ブラウンtp アート・ファーマーtp クィンシー・ジョーンズtp ジミー・クリーヴランドtb ジジ・グライスas 他 
1953.9.29パリ ヴォーグ 録音

クリフォード・ブラウンがアート・ブレイキーやマックス・ローチと華々しい活躍をする前の録音です。
この録音は,ライオネル・ハンプトンが渡欧する時に誘われて同行し,パリで御大に内緒で行われたもので,クリフォード・ブラウンのほかアート・ファーマー,クィンシー・ジョーンズ,ジミー・クリーヴランド,ジジ・グライス等後に大活躍するメンバーが参加しています。
また,現地のジャズメンも多数参加しています。

ライナーでは,A面はジジ・グライス・オーケストラと記されており,大ジャズ・オーケストラの演奏ですが,おそらく,当時20歳のクィンシー・ジョーンズの編曲になるものでしょう。
B面は,クリフォード・ブラウン,ジジ・グライスを除いて,ベース,ドラムス,ピアノは現地のプレイヤーが演奏するクインテットによるものです。

A面がききものです。ジャズ・オーケストラの中で5本のトランペットの掛け合いに続いてアルトサックス,テナーサックス,トロンボーンの競演です。

この録音の翌年,以前紹介した名盤「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」がクインシー・ジョーンズの編曲指揮で録音されるのですから,クインシー・ジョーンズも若くして才能を発揮していたのがわかります。  クリフォード・ブラウンは本盤で終わります。

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2025年02月04日

クリフォード・ブラウン/スタディ・イン・ブラウン

最強の寒波来襲と報道されております。不要不急で出歩かないようにしています。

引退老人の私は,このような時は,自宅に籠って相変わらず音楽三昧です。

最近は,若いころから買いためていたLPの中から気に入ったジャケットを引っ張り出して聞いております。

今朝の一枚は,クリフォード・ブラウンのスタディ・イン・ブラウンに針を下ろしました。

スタディ・イン・ブラウン.JPG
クリフォード・ブラウンtp マックス・ローチds ハロルド・ランドts リッチー・パウエルp ジョージ・モロウb 1955.2.23,24 ニューヨーク エマーシー録音

クリフォード・ブラウンは,1956.6.26自動車事故で,このLPで共演しているリッチー・パウエルと共に亡くなったのですが,その1年前の録音です。
マックス・ローチdsと共に双頭コンボでエマーシーにたくさんの録音を残していますが,そのいずれも二人の力を聞くことのできるものです。

クリフォード・ブラウンといえば,完璧なテクニックと豊かな歌心,わずか3年しかない活躍の期間の濃密な音楽をLPを通じて聞いています。
このLPでは,B面最後のトラックでビリー・ストレイホーンの「A列車で行こう」を演奏していますが,SLの音を二つの管楽器が吹いています。いつもまじめなクリフォード・ブラウンですが,ユーモラスな演奏に頬が緩みます。クリフォード・ブラウンをもう1回!



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2025年02月02日

クリフォード・ブラウン/クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ・イン・コンサート

関東以西に降雪の予報が出ています。そして,向こう一週間,強い寒波来襲とのこと,明日は立春というのに春まだ遠しです。

今日は日曜,夜明けのjazzは少し遅めの出だしです。

ダイナ・ワシントン,ヘレン・メリル,サラ・ヴォーンの女性3人と共演したクリフォード・ブラウンのエマーシー盤が有名ですが,今朝は,そのクリフォード・ブラウンのLPを聞くことにしました。

イン・コンサート.JPG
クリフォード・ブラウンtp マックス・ローチds ハロルド・ランドts リッチー・パウエルp ジョージ・モロウb 他 1954.8.30,1954.4ロサンゼルスGNP録音

「クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ・イン・コンサート」は,ブラウン・ローチクインテットによる唯一のライブ録音のようです。
1956年6月,自動車事故で25歳の若さで亡くなったクリフォード・ブラウンは,どの録音を聞いても伸びやかな音,破綻のないアドリブなど一点の曇りもないところが魅力でしょう。

このLPのA面出だしで,司会のジーン・ノーマン(GNPはこの人のイニシャルがレーベルになっている。)が,MaxRoach All-Stars with Clifford Brownと紹介し,デューク・ジョーダンの名曲ジョーデュで始まります。
23歳のクリフォード・ブラウンのはつらつとしたトランペットとマックス・ローチも見事です。
ファンキーを先取りしていたのではと思えます。
バリバリ吹きまくる曲もさることながらバラードの歌心もいいです。

この録音でピアノを弾いているリッチー・パウエルは,バド・パウエルの弟で,自動車事故でクリフォード・ブラウンと一緒に亡くなっています。


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