青森市も,まだ数日,寒い日と雪が続きそうです。
寒い朝,これまで何枚か聞いてきたクリフォード・ブラウンの最後に「パリ・コレクション」に針を落とします。
クリフォード・ブラウンがマックス・ローチと双頭コンボを組む前の録音です。
クリフォード・ブラウンtp アート・ファーマーtp クィンシー・ジョーンズtp ジミー・クリーヴランドtb ジジ・グライスas 他
1953.9.29パリ ヴォーグ 録音
クリフォード・ブラウンがアート・ブレイキーやマックス・ローチと華々しい活躍をする前の録音です。
この録音は,ライオネル・ハンプトンが渡欧する時に誘われて同行し,パリで御大に内緒で行われたもので,クリフォード・ブラウンのほかアート・ファーマー,クィンシー・ジョーンズ,ジミー・クリーヴランド,ジジ・グライス等後に大活躍するメンバーが参加しています。
また,現地のジャズメンも多数参加しています。
ライナーでは,A面はジジ・グライス・オーケストラと記されており,大ジャズ・オーケストラの演奏ですが,おそらく,当時20歳のクィンシー・ジョーンズの編曲になるものでしょう。
B面は,クリフォード・ブラウン,ジジ・グライスを除いて,ベース,ドラムス,ピアノは現地のプレイヤーが演奏するクインテットによるものです。
A面がききものです。ジャズ・オーケストラの中で5本のトランペットの掛け合いに続いてアルトサックス,テナーサックス,トロンボーンの競演です。
この録音の翌年,以前紹介した名盤「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」がクインシー・ジョーンズの編曲指揮で録音されるのですから,クインシー・ジョーンズも若くして才能を発揮していたのがわかります。 クリフォード・ブラウンは本盤で終わります。