2025年02月10日

アート・ブレイキー/サンジェルマンのジャズメッセンジャーズVol.2

今冬最強の寒波も弱まってきたようです。今朝の玄関先は降雪2,3㎝,ホッとしています。

まだ夜が明けていませんが,今朝もアート・ブレイキーとジャズメッセンジャーズのLPに針を下ろします。

アット・サンジェルマンVol2.JPG

アート・ブレイキーds リー・モーガンtp ベニー・ゴルソンts ボビー・ティモンズp ジミー・メリットb
1958.12.21パリ,クラブ・サンジェルマンライブ録音(RCA)

この録音は,音楽監督がホレス・シルバーPからベニー・ゴルソンTsに代わった,ジャズメッセンジャーズ第2期黄金時代といわれている時期の代表作です。
ジャズメッセンジャーズがパリのクラブ・サンジェルマンで録音したLP3枚のうちの1枚です。
大好きなボビー・ティモンズのピアノが全開です。
また,アメリカから来ていたピアニストのヘイゼル・スコットが「モーニン」に感極まって”おお,主よあわれみを!”と叫ぶ声がキャッチされているようですが喚声の中で聞き取れません。

作曲者のボビー・ティモンズのピアノも熱の入ったもので圧巻です。LPにはMoanin' with Hazelとジャケットにプリントされています。
また,ベニー・ゴルソン作曲の「ブルース・マーチ」では,Blues March for Europe.No.1とプリントされていますが,当夜の演奏のすさまじさをあらわしているかのようです。

ライブならではの演奏で,ファンキーの代表盤です。


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2025年02月08日

アート・ブレイキー/ア・ナイト・アット・バードランド

強烈寒波に覆われている日本列島ですが,当地青森市では今のところ降雪はそんなに増えていません。
朝,新聞を取りに玄関に出て,雪が4,5㎝だとホッとする毎日です。

土曜の朝,今日の一枚はアート・ブレイキーの「ア・ナイト・アット・バードランド」にしました。

IMG_4081.JPG

アート・ブレイキーds クリフォード・ブラウンtp ルー・ドナルドソンas ホレス・シルバーp カーリー・ラッセルb
1954.2.21 ニューヨーク・ジャズクラブ・バードランドライブ録音 ブルーノート

我が国のジャズブームの立役者といわれているアート・ブレイキー(ジャズドラマー)のジャズメッセンジャーズ結成直前のライブ録音です。
この録音の直後,ピアノのホレス・シルバーを音楽監督とする第1期ジャズメッセンジャーズが組織されるのですが,その基礎メンバーにクリフォード・ブラウンがフィーチャーされ,クリフォード・ブラウンがバリバリ吹きまくります。

リーダーのアート・ブレイキーは親日家で何度も日本でコンサート・ツアーを行いましたが,私も彼の生の演奏を聞いています。
風貌もドラミングも野生的で迫力のあるものでした。私の聞いたのは,ピアノがシダー・ウォルトンでした。

このバードランドでのライブではホレス・シルバーがピアノを弾いていますが,後のシルバーのファンキー節といえるようなピアノを聞くことができます。

収録曲どれをとってもジャズメッセンジャーズの出発点といえる一枚です。




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2025年02月06日

クリフォード・ブラウン/パリ・コレクション

強い寒波が日本列島を覆っています。
青森市も,まだ数日,寒い日と雪が続きそうです。

寒い朝,これまで何枚か聞いてきたクリフォード・ブラウンの最後に「パリ・コレクション」に針を落とします。
クリフォード・ブラウンがマックス・ローチと双頭コンボを組む前の録音です。

パリのブラウン.JPG

クリフォード・ブラウンtp アート・ファーマーtp クィンシー・ジョーンズtp ジミー・クリーヴランドtb ジジ・グライスas 他 
1953.9.29パリ ヴォーグ 録音

クリフォード・ブラウンがアート・ブレイキーやマックス・ローチと華々しい活躍をする前の録音です。
この録音は,ライオネル・ハンプトンが渡欧する時に誘われて同行し,パリで御大に内緒で行われたもので,クリフォード・ブラウンのほかアート・ファーマー,クィンシー・ジョーンズ,ジミー・クリーヴランド,ジジ・グライス等後に大活躍するメンバーが参加しています。
また,現地のジャズメンも多数参加しています。

ライナーでは,A面はジジ・グライス・オーケストラと記されており,大ジャズ・オーケストラの演奏ですが,おそらく,当時20歳のクィンシー・ジョーンズの編曲になるものでしょう。
B面は,クリフォード・ブラウン,ジジ・グライスを除いて,ベース,ドラムス,ピアノは現地のプレイヤーが演奏するクインテットによるものです。

A面がききものです。ジャズ・オーケストラの中で5本のトランペットの掛け合いに続いてアルトサックス,テナーサックス,トロンボーンの競演です。

この録音の翌年,以前紹介した名盤「ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン」がクインシー・ジョーンズの編曲指揮で録音されるのですから,クインシー・ジョーンズも若くして才能を発揮していたのがわかります。  クリフォード・ブラウンは本盤で終わります。

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